2011年 04月 23日
南相馬市にボランティアに行ってきた | その5
翌19日火曜日は7時半に目が覚める。
8時20分頃から、原町区災害ボランティアセンターで
スタッフミーティングがあるので、
急いで顔を洗い、朝食にマフィンをほおばる。

道の駅からボランティアセンターまでは車で10分ほど。
センターの受付前には、ぞろぞろと集まってきたボランティアで一杯。
自分の名前が書いてあるIDフォルダを探して、首に提げる。
今日から参加の人もいれば、すでに1週間以上活動している人もいる。

一室に集まり、本日のミーティングが始まった。
今日は朝から雨模様。
雨が降ると屋外の活動は中止になる。
従って、がれき・泥の清掃は、今日は行われない。
簡単な現状説明の後、今日の作業割り振りが始まった。
基本的にボランティアは希望の作業を選べる。
センター運営の仕事、避難所での仕事、託児所での仕事。
遺留品展示会場での仕事など。

選んだのは、「遺留品の洗浄」というもの。
がれき撤去に携わっているのは自衛隊や消防団だが
そこで収集された遺留品、主にアルバムやかばん、
その他個人の思い出に関するようなものが
カゴに入れて道路の端にまとめられている。

消防団が回収してきたそのカゴの中身を洗浄するのだ。
洗浄と言っても、実際には水洗いするものはほとんどなく
主に濡れぞうきんでぬぐったり、刷毛を使って付着した泥を落とす。

鹿島区の役所の敷地にあるガレージが作業場。
粉じんがまうので屋内ではできない作業だ。
4人程度でチームを作り、全部で20人近くのボランティアが作業する。
おしゃべりしながら、案外明るい雰囲気の中、手を動かす。
手にしている泥にまみれた家族のアルバムの中に思いを巡らしてしまうと
どうしても気持ちが急速に落ち込んでいくから
あえて、馬鹿ばなしをしながら作業しないと、精神的にとてもきついのだ。

この日の南相馬はとても冷え込んで
日中でも6℃程度しか無く、薄着の上に雨具を着込んだだけでは
とても寒かった。がれき撤去の作業と違い、汗をかくようなこともない。

16時に作業終了。
車に乗り合って、原町区災害ボランティアセンターへ戻る。
昨日のがれき・泥の清掃作業は、感謝の言葉もかけられ
泥に埋まっていた部分がきれいになっていく実感もあり
十分な達成感と心地よい疲れがあったが
今日の遺留品洗浄作業は、かなりストレスが溜まる仕事だった。

道の駅に戻る途中、再び海岸方面へ。
d0067378_13563230.jpg
d0067378_1357265.jpg
海岸線から100mほどの道路。
ガードレールがアメのように曲がりくねっている。
d0067378_1357559.jpg
15cmほどの厚さがあった舗装路面のアスファルトが
みごとにめくられてしまっている。
津波は寄せてくる波と引き波のエネルギーが合体して被害を拡大する。
d0067378_13593141.jpg
ガードレールのポールも無残。
d0067378_1359562.jpg
海岸線から数100mに亘って小型の消波ブロックが無数に点在していた。
波の力によって運ばれてきたのだろう。
d0067378_1411526.jpg
原町区小浜。この道の両側には住宅が軒を連ねていた。
d0067378_1425392.jpg
その家々も土台から上がすっかり消えている。
ここは去年の夏、ツーリングで通った道だった。
小粋なサーフショップやダイビングの店もあったと記憶している。
砕ける波音が聞こえてきそうなくらい海に近いところで
こんな所に住むのもいいなぁと、うらやましくも思ったのを覚えている。

が、今はすっかり姿を変えてしまっている。
半年前と同じ場所だとはどうしても思えず、映画のロケセットを見るようだった。

暗くなり道の駅へ戻る。
途中、自衛隊の車両と何度も行き違う。

3泊目の車中泊。
[PR]

by goldenmaple | 2011-04-23 14:06 | 日々の生活


<< 南相馬市へボランティアに行って...      南相馬市へボランティアに行って... >>