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2011年 02月 24日
新田次郎「栄光の岩壁」
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「栄光の岩壁」(上・下) 新田次郎 著
新潮社 1973年刊 上巻235P ¥600 下巻227P ¥600

主人公の竹井岳彦が生まれてから
後にマッターホルン北壁日本人初登攀を成し遂げるまでの話。
同じ新田次郎の「孤高の人」は戦前の登山家「加藤文太郎」を
実在のモデルにした作品だが、この「栄光の岩壁」は
芳野満彦氏をモデルにした作品だ。

芳野満彦氏は水戸に住み、まだ健在。
90歳を越えてなお、山の絵を描いている。
17歳の高校生の時、先輩と冬の八ヶ岳へ登り
赤岳直下で吹雪に遭い、ビバーク。
その際、凍傷で両足の指を無くしている。
「足でない足」で山を登り続け、数多くの初登攀を成す。

水戸の老舗スポーツ店「モリ商会」の跡取り娘であった
服部洋子さんと結婚、2人の娘さんのパパでもある。
気になって水戸のモリ商会をネットで検索してみた。
2007年に閉店しているようだ。

新田次郎の山岳小説は、高校生の頃よく読んだ。
同じ作者の「神々の岩壁」のモデル南 博人氏は
渋谷のTOKYU HANDS横にあった「山洋スポーツ」を営んでいた。
今は代替わりして「FUNCTION JUNCTION渋谷」と店名も変わったが
会長として健在だ。
以前、東京に出てきて間もない頃、一度店へ行ったことがあった。
まだ店の奥には南氏が居た。

「栄光の岩壁」が刊行された1973年は
丁度、高校に入った年だ。
単行本の値段が600円とは、懐かしい。

今日も午前中はジョギングで5.13km走る。
午後は読書。
のんびり休みを過ごす。
夜半から山形へ。

by goldenmaple | 2011-02-24 15:32 | 今日の読書


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